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笹幸恵
2025.8.23 09:17日々の出来事

玉木へのおべんちゃら〜『SPA!』倉山記事

お久しぶりです。今週号の『SPA!』8/26号の倉山記事。
今回は永田町のお話。

各政党を豊かなボキャブラリーでダメ出ししつつ、
最後は国民民主党を持ち上げている。
玉木が自分の番組に出たときのカットも入れて。
ウキウキだね。

とりあえずざっと眺めてみよう。

自民党は、石破総裁が居座っているが
高市早苗ですら党を割る気がない。
もはや「オールド自民」の一部。

立憲はもはや「立憲スルー」と
いわれているパヨク勢力。

維新の会は政党ではなく政治団体。
橋下徹が「自民と組め」と言っているが、
組んだところで維新に未来は見えない。

参政党、組織論は近代的で優れている
(こちらは前号で『俺が教えてやった』と
自慢している)。
が、政策論は論外。


こうして各党を腐したところで
国民民主党の登場。
さて、何を言うのかと思えば・・・
皆さん、ずっこける用意はいいですか?

(支持率が回復した国民民主党の)責任は重い。
そこで先日、玉木雄一郎代表に、
「党首の名称を総裁に改称しては」と提言した。
(中略)
総裁には「他を圧する」の意味あいもある。
(中略)
まず「名前負けをやめるべきである」
「総裁」改称の趣旨である。

はぁぁぁ?
名前を変えれば何か変わるのかぁ?
これをさも意義深い提言であるかのように
綴っているので失笑を禁じ得ない。
玉木には、まずもってXだけが世論だと
思うのをやめろ、と言うべきなのだが、
薄っぺらな倉山は玉木を自分の番組に招いて
ただおべんちゃらを言っているだけ。

さらにおべんちゃらを追加。

今回もう一つ、玉木代表には、
全選挙区に候補者を立てては、と
提言した。(中略)
むしろ「国民民主党玉木”総裁”が
全選挙区に候補者を立てれば、
政界再編の核になるのでは」と述べた。

提言でも何でもない。
単に、「俺ってこんなに玉木と親しいんだぜ、
すごいだろ〜」と言いたいのだとしか思えない。
総裁と名前を変えれば政界再編の核になるのか。
バカも休み休み言え。
毎度思うが、こんなもの記事として読ませるな。

ガダルカナルの激戦地を巡ってきた後に
こういう薄っぺらい自慢記事を読むと、本当に脱力する。
権力にすり寄って承認欲求を見たす輩を、
それを「言論」だと勘違いしてもてはやす輩を、
彼の地で戦った日本軍将兵はどう見るだろう。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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